シルクスキンの構造と、弱さについて(取扱情報)

シルクスキン部分について、少しご紹介させていただきます。
扱いの参考に情報としてご確認ください。

1)シルクスキン部分の構造と、弱点について
シルクスキンは布で作った人工皮膚です。
3枚の布を組み合わせて作ります。結び目が無く、内側に髪の毛の先端が埋め込まれるので逆毛が出てこず、綺麗に仕上がります。

silk (1)
主にウィッグの頭頂部に使用されています。

 

 

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このように3枚の布地の間に髪の毛の先を固定してあります。
オレンジ色の部分は特殊な加工方法で髪の毛の先端を柔らかい状態で固定してあります。

 

 

この固定部分は日常的なシャンプーやドライヤーなので簡単に緩むことはありませんが、カラーやパーマ液やプロの使用するような強めの薬剤、パーマ加工時の加温器などの併用で一時的にゆるくなることがあります。

そのときに髪の毛をきゅっとひっぱると、生地が引きつれてズレが生じます。

silk (5)

silk (3)

その結果として、厚みがでたり、額部分がめくれたように見えたり、その分後頭部のレースがあまってポコっと山のようになるリスクが有ります。

 

 

お客さまが日常的に行うシャンプーなどのお手入れやセットでこのようなことが発生することはあまり考えにくいのですが、やわらかな繊細な製品ですから「やさしく扱ってください」というお手入れ説明をしています。

 

 

2)予防方法と、それを導入しない理由

ズレの予防方法として、透明な糸で3枚の布生地をキルティング加工して固定する方法があります。

silk (2)
オレンジ色の線のように、透明な糸を使って縫い固定すると、ずれにくくなります。

 

 

しかし、このようにキルティング加工をするとワタのお布団のように厚みが出たり、透明糸がキラっと光って不自然に見えることがあるので、弊社では採用していません。

 

3)シルクスキン(既製品)についての基本的な考え方

自然な見た目を作ることがシルクスキンを選ばれるお客さまの一番のご要望だと考えています。耐久性はもちろん大事ですが、両方を同時に尊重することは難しく、既製品のシルクスキンについては見た目を優先しています。
(オーダーメイド製品につきましては、追加料金なしでキルティング加工をオプション追加することができます。)

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日常の使用方法で気をつけてほしいこと

1:髪を引っ張らない
ウィッグの位置調整を髪を引っ張ってされることは避けてください。ウィッグがうごくくらいの引張は、ズレの原因になります。
2:美容師さんにお伝え下さい
未カットウイッグをピア以外の美容室にてカット仕上げするお客さまは、この旨をお伝え下さい。引っ張らないことと、施術時にウィッグをピンでしっかりと固定して頂くことをおすすめいたします。
3:乾燥前にシルクスキン部分を整える
濡れた状態で、重なっている生地を丁寧に揃えてから乾かしていただくと、少しのズレでしたらその都度修正できます。

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シルクスキンの見た目はとてもきれいで、柔らかく、自然に見えます。
しかし弱いところもあります。

丈夫で長持ち、というのが一番いいのですが、今のところ両立はできていません。
こうするとよい、という絶対的な方法もありませんが、大事に使っていただければ何年も使うことができます。どうぞシルクスキンの良さを活かしてウィッグに自然さをプラスしていただけましたら幸いです。

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今回、お客さまからの貴重なご意見をいただき、この情報をブログに記載しました。
ご意見をくださいましたお客さまには、この場をもって改めてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
お客さまへのお返事をかきながら、今回記載したような理由でも日常的にこのようなことが起こるかもしれない、と思えてきました。公開すべき情報と考え、上記の通りご報告申し上げます。

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